2013年4月7日日曜日

今年1年で私が成長したと言えることは?


 新しい年度がスタートしました。

 今年度末にあなたが「自分で成長したと言えることを何に設定しましたか?」
 管理職や指導主事の方は、上の質問に加えて、「学校でよくなったと言えることを何に設定しましたか?」
 両方とも、自他共に認められること、です。
 自己満足のレベルでは意味がありませんから。
 さらには、文科省や教育委員会が喜びそうな建前でもありません。
 本気で、自分が実現したいことです。

 そのためには、「何」は自ずからかなり絞られると思います。これまでにも繰り返し書いてきたように、いろいろやり過ぎる(あるいは、単にリストアップする)ことは、結果的に何もしない/できないことへの「一番の近道」ですから。

 自他共に認められるようにするためには、誰かに「公言」しておくといいでしょう。
 それが、先延ばしを防ぐけっこう強力な防波堤になってくれますから。(その際、3か月、半年、9か月後に進捗状況をチェックしてもらえるようにもお願いしてください。)

 そこで、私の「何」を「公言」します。


 <以下は、メルマガからの続き>


     このメルマガを書くことを通して、これまで以上に学校での「大人の学び(方)」についての考え/情報収集し、よりインパクトのある情報を提供していけるようになること。これが、カバーする領域はあまりにも広いのですが、基本的には「プロとしての教師が自分の力量を向上する」ために必要なこと、と捉えています。
(同じことは、他の2つのメルマガ/ブログにも言えます。WW&RW便り」を通して、これまで以上に読み・書き教育について考え/情報収集し、インパクトのある情報を提供することと、「ギヴァーの会」を通して、これまで以上に『ギヴァー』が扱っているたくさんのテーマに迫まり、情報発信していくこと、です。なお、前者のWWとRWでは、これまで3冊の関連した本を出してきていますが、4冊目=『リーディング・ワークショップ』の日本での実践版を出版することでも、確実に成長し続けられます。★)

     前回のメルマガで白鳥さんが紹介してくれた『テストだけでは測れない!~人を伸ばす「評価」とは』(NHK生活人新書)が残念ながらすでに絶版になっているので、その改訂版を出すことを通して、評価についてさらに成長します。そのために、去年の夏から過去6年ぐらいに出た本(すべて英語)を読み始めていますが、すでに相当の収穫があります。英語圏では日進月歩ですが、日本の評価は停滞が続いています。★★

     最後は、個人的なプロジェクトですが、これは、上記の「ギヴァーの会」がきっかけでスタートしたもので、「鶴見俊輔ブック・プロジェクト」です。あの「思想の科学」とべ平連の中心人物の一人です。★★★今は自称「ボケ老人」の。鶴見さんが書いた本はもちろんのこと、彼が紹介している本は全部「チェック」しよう(中には、読めないのもありますから、「読む」とは書きません。しかし、ほぼ全部に目は通す)というプロジェクトです。本人が書いている量は半端じゃないのですが、紹介している量はさらにその数倍です)すでに、今年の1月から始まっていますが、おもしろすぎてたまりません。これまでは読めなかった(日本語でも、英語でも)デューイについても、極めてわかりやすく書いてくれていました。しかも、彼の本が読めない理由まで。)


★ なお、私は国語の人間ではありませんから、読み・書きにこだわる気はまったくありません。もし、このWWとRWのアプローチを他の教科で試してみたいという方がいたら、ぜひ連絡ください。すべての教科でできるアプローチです。「学びの原則」や「人はどんな時によく学べるのか」を押さえ、かつ「その分野のプロになる体験を通して学ぶ」方法ですから、確実に好きになりますし、身にもつきます。

★★ いつまでも、従来の評価観(テストと通知表に代表される)を「死守」していては、子どもたちの学びの質と量は極めて低いレベルに抑えたままが続きますし、教師の教え方の質も向上しません。

★★★ ちなみに、私が鶴見さんに出会ったのは、『日本人の世界地図』と『ひとが生まれる ~ 五人の日本人の肖像』の2冊が出た年ぐらいでした。(べ平連や思想の科学関連も含めて、それ以降はほとんど読んでいませんでした。)鶴見さんとの再会は、一月に『教育再定義への試み』を読んだことでした。彼が76歳のときに、13人の中学生たちとサークル活動をしてまとめた3冊の本も、このメルマガのメンバーの方々には特にオススメです。

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